2016年5月6日金曜日

2016 劇団通信5月号

児童劇団「大きな夢」が他所の劇団や芸能プロダクションと大きく異なるところは、ミュージカルの創作活動を通して子ども達に内在する才能を見極め、一人一人に備わった適性能力を伸ばしていくところにあります。

子ども自身も、あるいは親御さんですら知らなかった隠れた才能が見つかることもあり、歌やダンス、演技力といった技術面のことだけでなく、創作活動に携わることによって学校では学べない様々な体験をしていきます。

先輩が後輩をいたわることによって思い遣りや優しさを育み、共にレッスンをすることでの協調性を養い、稽古での集中力がいかに大切かを自然に学んでいきます。又努力した成果を本番の舞台で発揮できる喜びや達成感を味わい、やれば出来るという自信にも繫がっていきます。

内気だった子どもが学校でリーダーシップを取るようになった例も少なくありません。しかし一方ではキャストオーディションで自分の希望する役に選ばれなかった悔しさを味わうことなどもあり、我慢することの厳しさや大切さを学びながら心豊かな人間に成長していきます。中には我慢出来ず簡単に退団していく子もいますが、目先の華やかさに憧れ、もっといい所で勝負したいと去っていくのでしょう。

小学生や中学生にとって「大きな夢」に代わるようなもっといい所はほとんどありません。
根本的に一つの所で続けていくことが人間形成にとってどれだけ必要であるか、特に小、中時代には学校の勉強も大切で、週1回の「子どもミュージカル」で楽しく活動出来るくらいの余裕の中で自身を磨いていって欲しいと思います。そのためにも「大きな夢」は子ども達にとって絶好の環境ではないでしょうか。