2013年6月27日木曜日

2009 劇団通信6月号

「初台子どもミュージカル」が今年公演する青山円形劇場は、会場の真ん中に円形の舞台があるだけで、周りの360度が客席です。緞帳や袖幕など何もなく、その何もない舞台で子どもたちは演じることになります。 
舞台セットも飾れないので、せめて舞台の床面だけでも何色かで色づけしてみようかなと、ある日の稽古中に私はつぶやきました。思っていることをほんの少しだけ口にした程度でした。 何日かして初台の女の子から私宛にラブレターかなと思ったほど可愛い封筒の手紙がきました。中に入っていたのは青山円形劇場の舞台を色づけした図面でした。いろんな色を四色組み合わせたものが四類も入っていました。しかもそれぞれの色に関して説明までしてあるのです。
 
この小6の女の子はドイツに行ってしまうために公演に出られないので、このような形で協力してくれたのです。思いもよらなかったことだけに涙がでる程感動し、彼女の色を舞台に実現したいと思いました。久しぶりに清らかなうれしい気持ちになりました。