2013年6月28日金曜日

2013 劇団通信3月号

「初台子どもミュージカル」に在籍していた田草川ゆかりが2年前23、5倍の難関を突破して宝塚音楽学校に入りました。そして今年3月に無事卒業することになりました。
2月23日(土)私は文化祭と称するその卒業公演に宝塚まで行ってきました。さすが宝塚と思わせる若いピチピチしたこれからのタカラジェンヌが思いっきり歌い踊っていました。よく訓練された統制のとれた動きは、やはり2年間毎日レッスンに励んできた成果が表れとても気持ちよく観ることができました。大勢の中で舞台に立っている田草川ゆかりはすぐに私の目にとまりました。
教え子が笑顔を絶やさず踊っている姿に感激し、デュエットで歌っている時にはこれからの活躍が約束されているような高まりを感じて目頭が熱くなりました。正に我が子のいや孫の活躍を見ているおじいちゃんの心境でした。
さて、プログラムを見ると入学した一年間は朝早くから毎日学校中がピカピカになるまで掃除をしていたそうです。これは学校の伝統で憧れの華やかな宝塚に入った生徒たちはそこで現実の厳しさに直面して戸惑い、舞台に立つことと何の関係があるのかと心の中で毎日泣いていたに違いありません。私がいた劇団四季でも研究生たちの一日は掃除で始まるのです。それに引き換え我が劇団の子ども達は掃除なんかしたこともないようなのがたくさんいます。
そんな子を見ていると宝塚や四季のような厳しさで統制した方がいいのかと思うこともありますが、強制することを好まない私としてはどうしたらいいものかと考え込んでしまいます。