2013年6月28日金曜日

2013 劇団通信2月号

観客のマナーについて書いてみたいと思います。
先日四谷の公演会場でのことです。開場と同時に先を競って席取りが始まりました。先に入った人が後から入ってくる人の席を確保する、劇団ではこのようなやり方は絶対に良くないと以前にも禁止令を出しています。しかし新しく入団した人達は恐らく知らないのでしょう。あさましくも10席位確保した人がいたらしいのです。
これはアンケートに書いてあったものですが、絶対に許してはいけないルール違反です。しかも劇団員の身内らしいということで愕然としてしまいました。会場係がチェックしなければならなかったのですが、看過してしまったことは仕方ないにしても他のお客様を不愉快にさせてしまったことは事実で、割り切れないものを感じてしまいました。
先に入って荷物やプログラムを置いて席を立ってしまえばチェックのしようがありません。そんな浅ましいことをしてでも席を取らなければならないことがあるのでしょうか。劇団ではこれから厳しく対応していきますが、席取りに限らず観劇の態度も一人ひとりの自覚によるところが大きく、ビニール袋の音や物を食べる音、足を動かして音を立てる子ども、又、大人でも座席で前に乗り出すようにしている人がいますが、その人の後ろにいる人は迷惑千万、舞台が見えなくなってしまいます。
座席に座ったら背もたれにしっかりと身体を預けて観るのは常識です。自分たちさえ良ければという現代社会のひずみが劇場という小さな空間でも現れています。