2013年6月27日木曜日

2010 劇団通信10月号

先日電車に乗って立っていた時、私の前に座ってた人が降りるために立ち上がっていきました。当然私は自分が座れると思って網棚に置いたかばんをとっている間に、その横に座ってた四十前後のおばさんがすかさずお尻をずらして私の前の席に割り込み、自分が座ってたところに若い娘を座らせてしまいました。あっという間の出来事! ルール違反だ!と言いたかったけど、私が負けたのだと認めざるを得ませんでした。何事もなかったような顔をして話しているその母娘の浅ましい姿を見て情けなくなってしまいました。親が親なら娘も娘、平気で車内で化粧している愚かな女たち同様、自分の行為がみっともないと気がつかない人間失格者、いくら着飾っていても中味が伴っていないことを公の場で露呈しているのです。
又、お年寄りや身体の不自由な方に席を譲るということ、たまに見かけることはあってもほとんどが無関心、いや無関心を装って知らん顔しています。私は年令的には優先席に座われる資格があると時々思うことはありますが、それでもつい遠慮して遠ざかってしまいます。ところが優先席という存在すら知らないのかのうのうと座ってぺちゃくちゃしゃべっている女子学生たちを見るとけっ飛ばしたくなります。家庭でも学校でも教えていないのでしょうか。学力優先の今の教育の在り方を嘆きながら、ふと中吊りの車内マナーの川柳を見て途端に心がなごみ、一人ニヤニヤしてしまいます。