2013年6月28日金曜日

2012 劇団通信10月号

一つのことを続けることの大切さを機会あるごとに子ども達に言って聞かせています。しかしこれほど難しいものはありません。1年や2年で終わることではなく20年30年、いやもしかしたら一生続けていく。そうなればもうプロ中のプロ、他の追随を許さない大専門家の位置に到達しているのです。人として生まれてきたからには誰もが自分が生きてきた証となるようなしっかりした人生を送りたいと思います。
そのためには何か一つでいいから続けていきたいと思うでしょう。商売にしても、芸術にしても、職人さんのような腕を磨くことは一生を通して出来ることです。本気で立ち向かう気さえあれば出来ないことではありません。ひたすら一つのことに打ち込むこと、聞こえはいいけど生易しいことではありません。何度も挫折を繰り返し、自分の能力を疑い、打ちひしがれながらも又立ち上がり、光の見えない長いトンネルを歩いて行くようなものです。
自分に与えられた人生は自分だけのものです。他人との比較ではなく自分にしかできない素晴らしい能力をそれぞれ一人ひとりみんなが持っていることを知るべきです。その能力や才能は一生かかって磨いていくもので例え結果がどうであろうとも続けていくことに意義があります。それが人生であり、この歳になって最近つくづく思うようになってきました。
私は小学5年生の時にこの業界に足を突っ込み今なお続けている奇特な人間ですが、それでも毎日これでもかこれでもかと磨かせられている試練の人生です。