2013年6月28日金曜日

2011 劇団通信11月号

今年の5月、中国の上海から女性プロデューサーが4歳の女の子を伴って劇団に私を訪ねてきました。
話を聞くと、その女の子が1歳の時にたまたま日本にいて八王子こどもミュージカルの「ピエロ人形の詩」を観劇、子ども達の純粋な演技に感動して、自分の娘にもやらせたいとその場で入団申込書に記入して提出したが、1歳はまだ早すぎると断られてしまい、もともと日本に留学していた彼女は娘のために日本で暮らそうとまで思ったということです。
現在上海でプロデューサーとして幅広く活躍している人ですが、ご主人は上海の国立の演劇大学で教えていて演出家としても知名度のある方だそうです。そのご主人は私たちが日本でやっている子どもミュージカル活動を高く評価し、中国でも絶対に必要な情操教育の場として位置付けたいと熱く語る夢多き方です。このご夫妻からすると「大きな夢」は理想的な活動であり、どうしてここまで来たのかと常にネットを通じて羨望の眼差しで見ていたというのです。
10月の初めご夫妻が来日されたのでいろいろお話をすることができましたが、たまたまその日が「しあわせの青い鳥」の顔合わせと稽古初日だったので見学もしてもらいました。ご夫妻は11月から上海戯劇学院の構内で子どもミュージカルを発足させ、来年の5月には中国語の「ピエロ人形の詩」を、第1回公演として上演したいそうです。そしてBDPに全面的な協力の要請がありました。これからどのように進展していくのかとても楽しみです。