2013年6月27日木曜日

2009 劇団通信10月号

演技テキストの「一寸法師」には「仏さま」があり、「蜘蛛の糸」には「お釈迦様」が出てきます。
この二つの言葉の意味が子ども達には分かっていません。仏さまに対しては何となく漠然としたイメージを持っているようですが、言葉では説明できず、お釈迦さまに至っては何?それ、ということになります。
しかし歴史上の釈迦と「蜘蛛の糸」に登場するお釈迦様は違うので、それを説明するとなると仏教のことから宗教論にまで発展するため、気が遠くなりそうで途中で濁してしまいます。更に地獄と極楽の意味も分からない子に、生きている時良い行いをした人は死んでからは極楽に行き、悪いことばかりしていた者は地獄で苦しみながら生きていくんだと説明しいるうちに、ふと自分でも分からなくなります。一旦死んだ者があの世で又生きていくこと事態おかしいのではと思ったりすると先に進めません。 
天国も極楽も地獄も、幸せも不幸もみんな自分の心が創り出したものだなんて話し始めると、もう劇団のレッスンどころではなくなるので、少しは考えてくれるのかな?という程度に収めてしまいます。子ども達と向き合う度に学習させられる日々です。