2013年6月27日木曜日

2010 劇団通信1月号

何事にも行き届くことの大切さを自らに常に言い聞かせてはいますが、年令のせいもあるかもしれません。隙間をするりと抜けてとんでもない失態をしてしまうことが続いています。人に、物に、事に全てに行き渡って行動することの難しさを痛感しています。
今回のアカデミー公演でも舞台スタッフの総入れ替えによって、任せてしまった安心感から当然チェックしなければならないことが疎かになり、あってはならないようなことが起きてしまった本番でのミスが幾度かありました。
プログラムにしても印刷に回す段階で一応見てはいたものの、細かいことはスタッフに任せたつもりになっていた私の失態。正月前に刷り上ってきたプログラムを見て、初めて大きなことが欠落していたことに気付きました。客演してくれた茶花さんや、作曲を担当したイギリス人のマックス・エッサさんの紹介がどこにも見当たらず、スタッフを責めてみても最終的には私が目を通したと言われれば、ハイそうですかとしょんぼりするばかり。正月では印刷をし直す訳にもいかず、茶花さんには只々あやまるばかり、取り返しのつかない失態でした。
私が本気でチラシやプログラムに関わっている時には絶対に起きなかったこのようなトラブルは、当然担当者や回りのスタッフが行き届いて作業をしていれば防ぐことが出来たはずです。スタッフの自主性を重んじるばかり私のチェックが甘くなった結果であり、大なり小なり私の中で漏れていくことが多くなったこの頃、取り巻きのフォローの強化を望まずにはいられません。
又、最近ある所で子どもミュージカルのキャスティングについて問題が起こり、劇団が一方的に決めるのではなく、父母会の様々な事情を考慮する必要があったことを教えられました。
行き届かないことがこれからもいろいろとあるかもしれませんが、問題点をご指摘いただければ素直に耳を傾けていきますので、老化現象をお許しいただきたいと思います。