2013年6月27日木曜日

2009 劇団通信7月号

六月の西船橋の通常レッスンで演技テキストにある「一寸法師」の朗読を何人かにしてもらい、それを聴いた子どもたちに良かったところを指摘してもらいました。私の感想はほとんどがダメ出し状態でしたが、子どもたちは我も我もと手を上げて長所を見つけ出して褒めていました。
 なるほど捜せば一杯あるし、表現の仕方ひとつで欠点も影をひそめてしまうことを子どもたちから学ばせてもらいました。
「ピエロ人形の詩」にもあるように〝そっちから見れば汚く見えても、こっちから見ればなんて美しい〟ということなのです。対人関係がぎくしゃくしていても見方を変えて相手の美点を認めるようにすれば、きっとうまくいくはずなのです。
 「大きな夢」の劇団員は山崎陽子先生の素晴らしい戯曲によってたくさんのことを学び、それらの教訓がいつのまにか普段着のようにフィットしていたのです。このような子どもたちがいる限り将来の日本も捨てたものじゃないと、日ごろ混沌とした社会を嘆いている老人としては一条の光を見出したようなさわやかな気持ちになりました。