2013年6月27日木曜日

2009 劇団通信8月号

ある女子中学生と個人的に話す機会がありました。その子はもう何年も子どもミュージカルにいて存在感もあり主要な役もやっていたので、ある程度彼女のことは知っているつもりでいました。しかし、いろいろ話してみると全く知らなかった様々な背景が浮かび上がり、置かれた家庭環境や学校でのいじめの実態など衝撃的な状況を知ることになりました。しかし淡々と話してくれてい姿には悪びれたり、卑屈になったり、人を攻撃したりするところは
微塵もなく、むしろ自分の対応次第で周囲も一変するというような明るさで乗り切ろうという強さを感じ、深刻な話をしている割にはすきっとした気持ちで話を聞くことができました。
 この子が自分でも感じているように人と目が合った時の目つきが、生意気にとられたり、不快感を与えてしまい、それがいじめにも結びついているということです。昔の私も多分にそのような印象を人に与えていました。しかし目つきだけで判断されても困りますが、目は人間の重要な窓口です。演技のレッスンによって、印象を良くする目つきや表情の豊かさを習得してほしいと思いました。